新世界 書評
「キミはいまどこにいる?」
キングコング西野さんの新刊「新世界」を読みました。
その書評を書きます。
どうして自分の人生をおもうように生きたらだめなのだろう?
誰にも迷惑をかけていないのに、すさまじいバッシングを受けていた時からこの本は始まります。田舎を出てきて、大阪にある新世界という街に住み、努力を続け、テレビタレントとしてもがいている時代から、西野さんは様々な人から非難されてきた。お父さん、お母さんはどういう気持ちだったのだろう?と西野さんはこの本で書いているが、ほんとそう思う。
西野さんにも家族がいる。
そしてそれを非難する人にも家族がいる。
ちょっと想像したらわかる事。
もし自分の家族が西野さんと同じように、日本中の人から非難されていたら、何を思うのだろう?
西野さんはずっと探していた。
闘い方を、生き延び方を、大切な人を守る方法を。今世の中で何が起きているか?
と、そこから一歩踏み出す方法を書いてくれている。
この本は三章で構成されている。
第一章 貯信時代
お金の話と、まずはクラウドファンディングの話が出てくる。
そこで「クラウドファンディングは金の生る木ではない」と早々に宣言している。そうだ。これからクラウドファンディングにチャレンジする人が増えていくと思うが、これか知っておいた方がいい。
僕もチャレンジした経験があるか、金の生る木なんかじゃない。
お金とは信用であり、クラウドファンディングは信用を換金する装置だ。ホームレス小谷さんが例として書いてあるが、彼にみんな会ってほしい。お金とは何か?信用とは何か?の価値観が僕は大いに変わった。
お金の成り立ちもわかりやすく書いてあり、ポルカのわかりやすい説明もある。クラウドファンディングの説明もお見事。
国は仕事として認めて、税金がかかるし、リターンのあるのはそもそも予約販売と同じ。ライブチケットとか。
西野さんの本は読みやすいけど、どうして読みやすいかというと、文才も凄いが、実践談しか書いていない事だ。
こう思うとかじゃなくて、実際にやった経験しか書いていない。
だからスッと頭に入ってくる。
今の時代には信用を稼いで、その後に換金するという選択肢がある。個人の信用が大切になる。実名で活動し、信用ポイントを貯めて自分をブランド化しておく。
第二章 オンラインサロンについて
国内最大のオンラインサロンオーナーがオンラインサロンについて書いてくれているから、とても勉強になる。
オンラインサロンを運営したい人は絶対に読むべき章だ。
オンラインサロンとファンクラブの違いも書いている。
サービスやお金の流れが一方方向ではないという点だ。
イベントをみんなで開催したり、映画や絵本を作ったり、今は美術館を作っている。
コミュニティーの時代に生き残る会社の条件は、社員に利用されない会社。
オンラインサロンオーナーの条件はクリエイター力とカリスマ力だと思う。それは以前僕は西野さんにインタビューした時にも聞けた。
キンコン西野亮廣さんに新刊「新世界」が発売されるからインタビューしました - 僕の見ている世界
第三章 新世界
今西野さんが挑戦している事が書いてある。
レターポットの話や、無名の正直者を勝たせる話だ。
幸福度の正体は伸び率だというわかりやすい事例もある。
ワクワクする話と、共感する話。
文字の本来持つ美しさを知る章です。
おわりに
前作のおわりにもよかったけど、今回も凄く良かった。
優しく、頑張る人の背中をおしてくれる言葉が溢れています。
是非、多くの人に読んで欲しい本です。
おすすめです。
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真木 崇志さんのレターポット | LetterPot (α)
西野さんの事ブログに色々書いています
おすすめ本です